2022.05.09 豆知識

格安バーチャルオフィスはお得?失敗する前にサービス検討を!

住所貸出を行うバーチャルオフィスは全国的に増え、価格競争が激化しています。ひと月あたりワンコインで利用できる格安バーチャルオフィスを目にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

スタートアップや個人事業主、ネットショップ運営者にとっては格安料金で住所が利用できるバーチャルオフィスはありがたいですよね。

ただし、「格安料金のバーチャルオフィスを利用しても大丈夫なのか?」と、心配になられるかもしれません。

 

弊社では、札幌市中央区の住所貸出やビジネスに必要なサービスを充実させたプランを月額5,000円からご提供しています。先述の格安バーチャルオフィスとは10倍以上も金額が異なりますが、弊社を新規にご契約されるケースや格安バーチャルオフィスからお乗り換えされるケースがたくさんございます。

もちろん、気軽に使える格安バーチャルオフィスが向いているお客様もいらっしゃるのも事実です。

 

この記事では、バーチャルオフィス事業者の視点から、格安バーチャルオフィスの概要と一般的な料金設定のバーチャルオフィスとの違いについてまとめています。

格安バーチャルオフィスを契約するかどうか検討されている方は参考にしてください。

 

1.格安バーチャルオフィスのサービスとは?

バーチャルオフィスとは、実際のオフィスではなく住所貸出しを受けられるサービスのことを言います。

例えば、在宅で仕事をしているけれど対外的に自宅住所を公開したくない場合や、ビジネス初期で物理的なオフィスを必要としない場合など「住所のみを利用したい」ときに活躍するサービスです。

 

一般的なバーチャルオフィスの相場は、ひと月あたり5,000~10,000円程度。住所貸出以外に郵便物・宅配便転送やFAX利用、電話転送などのサービスも併せて提供しています。

実際に弊社の最安プランは月額5,000円で札幌市中央区の住所貸出、郵便物・宅配便転送、FAX利用をご提供しています。

 

しかし、バーチャルオフィスサービスを提供する運営企業が増えて飽和しつつある今、価格競争が始まっているのです。

先述の通り、格安バーチャルオフィスの中には、ワンコイン、つまり500円で利用できるところも増えてきています。

 

起業したてで支出を抑えたい方や在宅ビジネス、ネットビジネスを立ち上げている方で住所のみを必要とされる方にとっては、良心的な価格で利用できるため利用者が多いのも納得ですよね。

ですが、バーチャルオフィス運営企業目線で言うと、格安バーチャルオフィスのご契約前には少し立ち止まっていただきたいのです。

 

たしかに、ビジネス初期には、事業規模も小さく住所のみの貸出で済むかもしれません。

ですが、事業が成長するにつれ、格安バーチャルオフィスでは事足りないケースも増えてくるのですよ。

 

2.格安バーチャルオフィスと一般的なバーチャルオフィスの違い

格安バーチャルオフィスと一般的な相場のバーチャルオフィスではどのような違いがあるのでしょうか。

 

(1)提供サービスの違い

格安バーチャルオフィスでは基本的なサービス、つまり、住所貸出のみを提供しているケースが主です。

一般的なバーチャルオフィスでは、弊社のように住所貸出以外にも郵便物転送やFAX利用、電話秘書対応、さらには会議室利用といったサービスを展開しているところが少なくありません。

 

先程、事業が成長すると、事足りなくなるとお話しましたが、具体的にはこのような変化がみられます。

・オフラインでの打ち合わせの機会が生じる

・お客様からの電話問い合わせが増える

・郵便物やFAXなど取引に付随する連絡事項が増える

 

上記は一例ですが、事業の成長スピードが速い場合は、住所貸出以外に面会スペースの確保や電話応対、郵便物転送などの機会が生じてきます。

また、当初は一人でさばき切れていた業務も事業拡大に伴い人手が必要となってくるでしょう。

 

そこで活用できるのが、一般的なバーチャルオフィスが提供する住所貸出以外のサービスです。

例えば、郵便物や宅配便の転送、電話秘書対応などが含まれるプランを契約すれば、人を雇うよりも安価で業務を行えるようになります。

 

弊社でも、札幌市中央区の住所貸出のほか、基本プランとなるブループランには郵便物転送、宅配便受取、FAX利用のほか、1時間1,000円で会議室利用も可能です。さらにワンランク上のシルバープランでは専用電話への転送が、最上ランクのゴールドプランでは電話秘書対応もご利用いただけます。

 

もちろん、格安バーチャルオフィスで住所貸出サービスのみを活用するのも経費節約に繋がります。長期的な成長を視野に入れるのであれば、今後必要となるサービスが利用できるのかどうかも併せて検討してみてはいかがでしょうか。

 

(2)契約期間の違い

契約期間についても確認しておくことが大切です。

格安バーチャルオフィスは、月額の金額が安い一方で、1年間、2年間といった契約期間の縛りがあるところも少なくありません。

サービスの利用途中で別途サービスが必要になった場合であっても費用は戻ってこないため注意しておきましょう。

 

契約期間については、格安バーチャルオフィスに限らずとも運営会社によって異なります。

「こんなはずではなかった!」と後悔する前に、きちんと調べておくのが理想ですね。

 

(3)サポートの違い

バーチャルオフィスを検討する場合、万が一のトラブルや急な連絡、解約時の相談に備えてサポート体制が整っているのか、連絡手段も判断材料となります。

 

営業日や時間、コールセンターはあるのか、メールでのやり取りに限られるのかなども運営会社によって変わります。

相場でサービスを提供しているバーチャルオフィスであれば、コールセンターを開設するなどサポート体制も整っているでしょう。

しかし、格安バーチャルオフィスでは、人件費を削るべくサポートが不十分なケースが少なくありません。必要な時に運営会社と連絡が取れないのではビジネスにとって大きなダメージとなってしまうでしょう。

トラブルは想定外のタイミングでやってきます。くれぐれもサポート体制の整ったバーチャルオフィスを選んでくださいね。

 

(4)運営会社の経営基盤

格安バーチャルオフィスの検討時は運営会社の経営が順調であるのかも確認してくと安心です。

大手企業がバーチャルオフィス運営に乗り出し格安料金でサービス提供をしている例も確かにあります。

注意すべきは実体のないような会社が運営している場合です。そのような運営会社の場合、倒産リスクが高く、目先の収益を上げたいがために格安で運営している可能性があるからです。

運営会社が倒産してしまえば、貸出住所も利用できなくなってしまうので、経営実態は念を入れて確認しておきましょう。

 

3.格安バーチャルオフィスは検討を重ねてから契約を!

格安バーチャルオフィスの最大のメリットは、ビジネスに必要な住所を破格で利用できることです。

しかし、その他ビジネスに必要なサービスが提供されていない場合や契約期間の縛り、サポート体制が整っていない、運営会社の倒産リスクがある場合など、デメリットも存在します。

ビジネス上で用いる住所を変更する場合、登記や取引先への周知など、煩雑な手続きが生じるため、できる限り同一の住所を利用する方が支障もきたしません。

 

格安にするか、相場料金のバーチャルオフィスを選ぶかは人それぞれです。しかしながら、長期的な安心とサポート、ビジネスの安定を望むのであれば、数社を検討した上でしっかりと検討するようにしてください。